
10.8kgと片手でも持てるサイズ感ながら、エアコンまで動作させられるという「Jackery 1000 New」。
もし本当にエアコンや冷蔵庫が動かせるなら、災害時の食料保存や生活維持に大きく貢献できそうですよね。
この記事では、その性能を防災目線で詳しく検証してみました。
「Jackery 1000 New」でエアコンは動作するのか?
結論から言えば、家庭用冷蔵庫は問題なく動作します。
Jackery 1000 Newは、1070Whの容量と定格出力1500W(瞬間最大3000W)という高出力設計。冷蔵庫のように起動時に大きな電力を必要とする家電も安定して動かすことができます。
特に小型〜中型の冷蔵庫であれば、接続後すぐに起動し、冷却機能も十分に発揮。
非常時でも食材の保存や薬品の温度管理に役立ちます。
冷蔵庫の稼働時間は?
冷蔵庫の使用可能時間は、以下の式でおおよその目安がつかめます。
稼働時間(h)= 容量(Wh)× 変換効率 / 消費電力(W)
Jackeryの変換効率は約85%。これをもとに計算すると以下のようになります。
消費電力 | 使用可能時間の目安(実運用) |
---|---|
100W | 約15時間 |
150W | 約10時間 |
200W | 約7時間程度 |
冷蔵庫は常時稼働ではなく間欠運転(ON/OFF)するため、表より長時間使用できることが多いです。
対応できる冷蔵庫の種類と使用時間目安
- エアコン
- 〇中型冷蔵庫(150〜250L)
消費電力:80〜150W
使用時間:約8〜15時間 - △大型冷蔵庫(400L以上)
消費電力:200〜300W以上
使用時間:数時間〜半日程度
※起動電力が高い場合、稀に起動しないことがあるので注意
冷蔵庫の消費電力は、背面などに貼られた「仕様シール」やメーカー公式サイトで確認可能です。また、インバーター制御タイプなど、モデルの種類によって消費電力が異なるため事前確認を推奨します。
冷蔵庫以外にも多数の家電に対応
Jackery 1000 Newの定格出力は1500W。冷蔵庫以外のさまざまな生活家電にも対応可能です。
以下は代表的な家電と使用可能時間の目安です(実運用値):
家電機器 | 消費電力 | 稼働時間(目安) |
---|---|---|
ノートPC | 約60W | 約11時間 |
LED照明 | 約10W | 約80時間以上 |
扇風機 | 約30W | 約30時間以上 |
電子レンジ | 約600W | 数十分の断続使用に最適 |
炊飯器 | 約330W | 約2.7時間 |
デスクトップPC | 約200W | 約4〜5時間 |
冷房(6畳用) | 約500W | 約2時間 |
電気毛布 | 約55W | 約12時間 |
ドライヤー | 1000〜1200W | 短時間使用OK(連続不可) |
災害時、家族の生活を支える基本的な電力はこれ1台でまかなうことができます。
操作が簡単・軽量設計で誰でも扱える
災害時には、家族や高齢の方が使うケースも考慮する必要があります。
Jackery製品は、
・ボタンは1〜2個で操作可能
・液晶表示でバッテリー残量がわかりやすい
・モデルによっては片手で運べる重量(約3.5kg〜)
と操作が直感的で難しくなく、女性や高齢者でも持ち運びやすい軽量設計になっている点も、防災用途として評価できるポイントですね。
UPS機能で突然の停電にも対応
Jackery 1000 Newは、通常のポータブル電源と異なり、UPS(無停電電源装置)機能も搭載。
家庭用コンセントに常時接続しておけば、停電発生時にも約20ms以内で自動的にバッテリー供給へ切り替え。電力が途切れることなく安定供給が続きます。
たとえば、冷蔵庫や医療機器、デスクトップPC、Wi-Fiルーターなど、突然の電源断が致命的になる機器にも最適。
非常時でも「止められない電気」を確実に支えてくれます。
筆者自身も、かつて作業中に停電でPCデータを失った経験があり、UPSの重要性を痛感しました。当時は大型UPSを検討しましたが、かさばる点がネックに。しかしJackeryなら多用途でコンパクト。家庭に備えておく価値は十分にあります。
まとめ
- 家庭用冷蔵庫はJackery 1000 Newで動作可能
- 小型〜中型冷蔵庫なら、停電時でも半日以上の運転が可能
- 他の家電製品も、消費電力に応じて安定して使用可能
- UPS機能により、急な停電でも安心して継続使用ができる
- 災害時の生活インフラ維持に大きく貢献する頼れる存在
Jackery 1000 Newは、「いざという時」の不安を軽減し、家庭の安心を支える非常用電源として非常に優れた選択肢です。防災対策としての導入をぜひご検討ください。
